ウィザード王子とノベリスタ④

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私、作家の妻夫木良人(つまぶきまこと)は、デビューからの担当と結婚した。私が押しに押して獲得した、人生の相棒。

結婚式、隣の大路祐(おおじたすく)は出なかった。
『俺の鏡には、いつも良人が映ってたよ』
流した顔で接しながら距離が空いた。ちびの頃からお隣で、甥か弟のポジション。向こうは違ってたと、冗談めかした告白で突き付けられた。幸せになってほしいのに、私はトゲばかり刺す。

たとえ温度が違っても、お前だって大事な相棒だ。
精一杯込め、私の見てきた祐を書いた。
『ウィザード王子とノベリスタ』――2年前、祐の大学入学時。


「マコト姉。……面白いネタ仕入れたよ」
「お、今度は何?」
「大学の恋バナWith図書室」
「お前の話?」
「ダチの話。俺はほら、魔法使いだし」
現在の大路青年、心強い相棒で、なんでもオトミオシのまほーつかい。
いつか、お前を解けない魔法に掛ける相手に出会えますように。
青春
公開:19/02/18 03:00
更新:19/02/18 09:15

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