「ヒゲ」

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休日の朝。たまには外出しようと思った俺は、いつものようにヒゲを剃った。剃り終えたあと、違和感を覚えた。
ふと、鏡を見て絶句した。
「ヒゲ、生えているじゃないか!」
今、間違いなくヒゲを剃ったよな? と自身に言い聞かせながら、もう一度ヒゲを剃った。今度は先程よりも念入りに。
しかし、剃り終えたあとに鏡を見ると、やはりヒゲが生えていた。
「ほほぉ。なかなかやるじゃないか、我がヒゲよ」
こうなれば意地でもヒゲを剃ってやる。俺の中に眠っていた闘志がメラメラと燃えてきた。
そんなわけで、俺は剃っても剃っても生えてくるヒゲと熱きバトルを繰り広げた。

すっかり日も暮れた頃、俺はついにヒゲ剃りを諦めた。
そう、我がヒゲに敗れたのだ。これ以上はお肌も限界だ。軽く血走っている。
「それにしても、なんと無駄な休日を過ごしてしまったのだろう……」
俺は鏡に映ったヒゲ面の自分を見て、ただただ卑下するしかなかった。
その他
公開:19/02/17 19:10

壬生乃サル

2019年(8/8~)
・のんびり55本ノック!
11/55 (10月15日現在)
2019年(~8/8)
・500まで(180本)ノック!完走。
2018年(5/13~12/31)
・壬生の(320本)ノック!完走。

壬生乃サル (みぶ の さる)
https://twitter.com/saru_of_32

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