ゆめ

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触れてしまえば壊れそうな夢だった。

シャボン玉のような繊細さと透き通る美しさを持ち合わせた夢だった。

横髪に隠れたわたしの耳元であなたがいつになく穏やかな声で決して許されることのない愛を囁く。

割れて弾けてしまうことを恐れさえせずに禁忌を破っていく。

ふいにシャボンが香り鼻を擽ってきた。
恋愛
公開:19/02/19 07:27

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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