置物税

招福の縁起物とされているフクロウの置物は効果がありすぎると20XX年から税金がかかるようになった。
もちろん買う時の消費税ではなく、所有している分税金を払わなくてはいけない。
言わば、住宅所有で課せられる固定資産税の置物版だ。

置物と言えば、招き猫やクマの木彫りなどたくさん種類はあるのだが、免税されており、実際に税金が課せられたのは効果がありすぎるとされるフクロウの置物のみだ。
不苦労、首が回る、商売繁盛といいこと尽くめのフクロウはよく玄関や人の出入りの多いところ、家の西側に置かれることが多い。
そのため、会社でも家庭でも置かれると税収が見込めると考えたらしい。

政府の目論見通りに税金は順調に回収されたが、縁起物であるはずの置物により、税金が払えなく財産を差し押さえられると「これじゃ逆効果じゃないか！」と置物税反対のデモ活動が起きている。