願い

1
5

二度目を願うほど物分かりの悪い私ではないわと離れていくあなたの背を見つめて小さく溜め息を吐く。

紫色の空に吸い込まれ消えていくようだわとあなたの行方を気付かれないようにそっと案じて指を震わせる。

感動的な再会なんていらないから私がいないところでもどうか少年のように屈託無く笑っていて。
恋愛
公開:19/02/14 08:27

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容