僕の本命
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「はい、これ! いつもありがとう」
僕の机の上には義理チョコの山ができた。
今日は2月14日、バレンタインデー。
モテモテでもないが、誰にも相手にされないわけでもない。
「フツー」の僕は、毎年こんな感じの一日を送っている。
悪い気持ちはしない。
「可愛い」と思っているコからだったりすると、けっこう嬉しい。
でも、欲しいのはこれじゃないんだ。
終業のチャイムが鳴って帰ろうとすると、誰かに呼び止められた。
「遅くなってごめんなさい」
総務部の新人さんだ。
顔は知っているけれど、話をしたことはほとんどない。
「これ、どうぞ」
彼女は真っ赤な包装紙の箱を机に置いた。かなり大きい。
ちょっとドキドキしてくる。
「ごめんなさい。ここで開けますね」
おいしそうなチョコレートケーキが出てきた。
ケーキの上に書かれた文字を見て、僕は小さくガッツポーズをした。
「お誕生日おめでとう!」
僕の机の上には義理チョコの山ができた。
今日は2月14日、バレンタインデー。
モテモテでもないが、誰にも相手にされないわけでもない。
「フツー」の僕は、毎年こんな感じの一日を送っている。
悪い気持ちはしない。
「可愛い」と思っているコからだったりすると、けっこう嬉しい。
でも、欲しいのはこれじゃないんだ。
終業のチャイムが鳴って帰ろうとすると、誰かに呼び止められた。
「遅くなってごめんなさい」
総務部の新人さんだ。
顔は知っているけれど、話をしたことはほとんどない。
「これ、どうぞ」
彼女は真っ赤な包装紙の箱を机に置いた。かなり大きい。
ちょっとドキドキしてくる。
「ごめんなさい。ここで開けますね」
おいしそうなチョコレートケーキが出てきた。
ケーキの上に書かれた文字を見て、僕は小さくガッツポーズをした。
「お誕生日おめでとう!」
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公開:19/02/13 22:05
更新:19/02/13 22:34
更新:19/02/13 22:34
バレンタインデー
短い物書き。
皆さんの「面白かったよ!」が何よりも励みになります。誰かの心に届く作品を書いていきたいです。
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