元勇者の失敗4_(2)

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「私は命を救われた身です。それにようやく父から教わった事がわかり始めました」
「父はよく言っておりました。お金を貯めるだけでは二流。使うべき時につかってこそ一流と」
「勇者どのの為に、私はお金を世界のために使う事ができます。こんな素晴らしい事がありましょうか!?」
いつもそうやって笑い飛ばしていたよ。
そんな俺が魔王を倒す事ができたのも、こいつが豊富な資金力で全面的にバックアップしてくれたからさ。
完全な赤字で屋敷にあった家財道具全部売り払ったらしいが、それをおくびにも出さなかった。
前線でも部下を率いて最前線で戦う頼もしい奴だった。
そうして文字通り全てをなげうってくれた彼はあっけなく風土病に倒れ、死にやがった。
「最後までお供できず申し訳ありません」それが奴の最後の言葉だったよ。
後で聞いた話だが、こいつは守銭奴で有名だったらしい。
自分が恨まれても勇者の為お金をためていたそうだ。
ファンタジー
公開:19/02/14 21:48

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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