元勇者の失敗4_(1)

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「勇者ってことは仲間もたくさんいたんでしょ? どんな人がいたの?」と優子
「そうだな……。」元勇者の勇治は足を組みなおし、居住まいをただした。
「ある商人の話だ。聞いてくれ」

大陸を渡る必要があり
船を探している時だった。魔物が海で暴れまくって
定期船も欠航し途方に暮れた時だった。
立派な衣装に身を包んだ男が現れたのは。

「キャラバンで移動中。魔物の軍勢に襲われて仲間とはぐれ、捕らえられた所を
お救いくださいました。この御恩は決して忘れはしません」
俺たちは驚いたね。その時はぼろぼろの衣服だったしまさか豪商とは思わなかったからな。
アイザムというその男は
俺たちのために船どころか、下手な海軍よりもよっぽど豪華な船団と必要な装備その他を用意してくれた。
いくつもの国が買えるだろう費用を惜しげもなく俺のために使ってくれてこちらからはびた一文受け取ろうとしなかった。
ファンタジー
公開:19/02/14 21:47

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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