義理チョコの手伝い

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学校で幼馴染のカコちゃんに「手伝ってほしいことがあるんだ、いい?」
僕はそう言われてカコちゃん家に来た。
「おじゃましまーす」何年ぶりだろう、この家に上がるの。
「誰もいないの?」
「両親とも夜まで帰ってこないよ」
「か、帰ってこない!」
「何そんなに驚いてるの?台所行って」
台所には沢山のチョコがあった。
「クラス分の義理チョコ一人で作るの大変で。助かるよ」
「義理チョコ作り!(なんで僕が手伝わなきゃいけないんだよ。僕のも入ってるんだったら余計やだよ)」
「その型にチョコ流してくれる?よろしく」

「出来た!やっぱり一日かかったなぁ。助かったよ」
「うん」
「よし、いよいよ本命チョコを作りますか!」
(誰にだ?)
「私が義理チョコ渡してるトコを見られて誤解されるの嫌だったから手伝ってもらったんだ。ミルクチョコ好きだよね?」
赤くなる顔を見られないようにして小さく「うん」と返事をした。
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公開:19/02/13 20:33

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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