後から実感がわくクリーニング店

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「お兄さん、いつもありがとね。こういうの始めたんだけど、どう?」
行きつけのクリーニング店にワイシャツを持ち込み、いつものように料金を払おうとした時に、おばちゃんに話し掛けられた。
おばちゃんが指差した方には、ポスターが貼ってあった。

お客様をクリーニング!
ご衣類のクリーニングに来られたお客様。
あなた自身もクリーニングしてみませんか?

何だかよく分からないポスターだ。
「これ、どういうサービスですか?」
「簡単にいうとね、お兄さんを洗っちゃうの」
「僕を?」
「そうそう。お洋服と一緒」
「えー、一緒に洗われるのは嫌だなあ」
「槽は別だから大丈夫よー」
「うーん、じゃあ試しにお願いしようかな」

私は槽から出て、後悔した。
このクリーニング店に通う理由は何だ?
ただの義理か?
もっと安いクリーニング店が新しく出来たではないか。
もっと。
もっと。
もっとドライに生きなければならない。
ホラー
公開:19/02/11 22:16
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undoodnu( 日本:東京23区 )

元NEET。ITエンジニア・小説家・インデックス投資家。
構成の凝った作品が好きです。
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