壁の向こうの恋

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ガラスの向こうで人間が僕らに向かって「トイプーだぁ」って。僕らの名前はきっとトイプーなんだろう。狭いなぁ、この部屋。
ガラスのこの部屋でも楽しみがあり隣の部屋の犬に恋してるの。でも、いつも壁に隔たれて..。
ガタガタ。隣の彼女が部屋から出たみたい。彼女は赤毛の女の子。
ここから人間に抱っこされてる彼女の姿を見るとドキドキする。今日は男の人かぁ。あー嫌がってる。ガリガリ。止めろ彼女嫌がってるだろう!

彼女はよく部屋から出される。今回は彼女嬉しそう。あれ?何?どこへ連れて行っちゃうの?ガリガリ。ダメ、彼女を連れて行かないで!

ガタガタ。僕が出された。ここには彼女もいないし、もうどうなってもいい。と思ったけどあれ?どういうこと?彼女と一緒に連れて行ってくれるの?ホントに!

ガラスのこの部屋とも今日でお別れ。明日から壁の向こうの彼女と一緒。あー考えたら興奮し過ぎて眠れねー。
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公開:19/02/09 22:52

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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