54字のアソート・アゲイン 3

※第3回54字の文学賞に応募したものをいくつか詰め込んでみました。（再掲に際して改行を加えています）

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『オフ会』

今日はSNSのオフ会。早速仲の良いタニを探したが、目印の服の男はユウジという別人だった。早くタニに会いたい。


『波長』

おっとりして波長が合うと付き合い始めたひかり。けれど付き合うにつれ間が長くなり、そのうち姿が見えなくなった。


『新種の正体』

実は、うちに新種の花があるんです。大家さんからの貰い物なんですけど、毎日朝起きると違う花が咲いてるんですよ。


『誠意』

「私が死んだらどうする？」
と言う彼女にわからないと返したが不服らしい。だから僕は一度試してみることにした。


『絵画の秘密』

「この絵には秘密があると言われています」
その言葉に周りの客は絵画を覗き込んだ。俺は慌ててサインの影に隠れた。