折り込みチラシ
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今朝の新聞にチラシが挟まっていた。
「何でもチラシにします」という内容の折り込みチラシだ。
チラシには電話番号が書かれている。仕事を頼みたい場合は、この番号にかけるのだろう。
「何やってんのよあんた。さっさと学校に行きなさいよ」
ゴミ屋敷と化したこの家の主は母だった。無愛想に返事をすると灰皿が飛んでくるので、努めて笑顔で応える。
そんな僕を見て、母は「気持ち悪い」と吐き捨てるのだった。
母にバレないようにチラシをポケットに突っ込むと、僕は足早に家を出る。
そうして暫く歩いたところで、チラシに書かれた番号に電話をかけた。
翌日、再び折り込みチラシが挟まっていた。「何でもチラシにします」という内容のもの。
不思議なことにチラシの裏面は、人の顔のような模様をしていた。
僕はトーストを口に頬張ると、誰もいない無人の部屋に「行ってきます」と告げて家を出た。
「何でもチラシにします」という内容の折り込みチラシだ。
チラシには電話番号が書かれている。仕事を頼みたい場合は、この番号にかけるのだろう。
「何やってんのよあんた。さっさと学校に行きなさいよ」
ゴミ屋敷と化したこの家の主は母だった。無愛想に返事をすると灰皿が飛んでくるので、努めて笑顔で応える。
そんな僕を見て、母は「気持ち悪い」と吐き捨てるのだった。
母にバレないようにチラシをポケットに突っ込むと、僕は足早に家を出る。
そうして暫く歩いたところで、チラシに書かれた番号に電話をかけた。
翌日、再び折り込みチラシが挟まっていた。「何でもチラシにします」という内容のもの。
不思議なことにチラシの裏面は、人の顔のような模様をしていた。
僕はトーストを口に頬張ると、誰もいない無人の部屋に「行ってきます」と告げて家を出た。
ホラー
公開:19/02/10 19:50
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