お布団

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僕の住み家は布団だ。布団の中にいると居心地が良くて、なにもしたくないし、なんにもいらないやって思う。
家にいても、ご飯を食べたり、お風呂に入ったり、トイレにいったりする以外は、すぐに布団に潜る。布団から出ると、僕は力が抜けちゃうんだ。
だから、学校に行っている時は大変だ。クタクタになって、帰ると急いで布団で充電する。
今日は学校が休みだから、僕は朝ごはん食べてからずっと布団に潜っていた。そしたら、母ちゃんが僕の部屋のパソコンをいじりやってきた。
「そんなにお布団気持ちいいんだ?」
僕は布団から顔だけ出して、うんと頷いた。すると、母ちゃんが
「じゃあ、私も一緒に入ろう!」
と言って僕の布団に潜り込んできた。暑苦しい、狭いし、汗をかいてきた。
「暑いな~もう」
文句を言いながら起き上がった。母ちゃんは既にグウグウ寝ている。
仕方ない、今日は太陽に充電してもらうか。僕は着替えて外に飛び出した。
その他
公開:19/02/10 19:43

むう( 地獄 )

人間界で書いたり読んだりしてる骸骨。白むうと黒むうがいます。読書、音楽、舞台、昆虫が好き。松尾スズキと大人計画を愛する。ショートショートマガジン『ベリショーズ 』編集。そるとばたあ@ことば遊びのマネージャー。

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