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今日、彼女がウチに初めて遊びに来る。ドキドキするな…
「おじゃましま~す」
「いらっしゃい」
僕はペットの猫と一緒に彼女を迎えた。彼女は猫好きだ。彼女はウチの猫と会うのを楽しみにしていた。
「にゃ~(すりすり)」
「カワイイ!すっごく人懐っこいね」
猫は彼女の足にすり寄り、離れようとしない。
「普段は凄く人見知りなんだけど君は特別みたいだね。ああ、そいつと言えば少し変わった癖があるんだ。臭いものが大好きなんだ」
「えっ…」
彼女が凍り付く。猫は嬉しそうに彼女の足に体を擦り付ける。
「…」
「…」
僕は急ぎ台所に行くとこの家で一番臭い生ゴミの袋を手に戻ってきた。
「ほら、おいで!こっちの方が臭いよ!」
「にゃっ!(すりすりすりっ!)」
猫は彼女の足に鼻をくっつけ動こうとしない。
「…いい度胸しているね。キミも、この猫も…」

この日、僕は彼女に別れを告げられた。
そして彼女は猫嫌いとなった。
公開:19/02/10 18:54

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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