七夕

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確かにあったはずの優しい小夜を忘れられずにいるのはきっと、わたしだけなのでしょう。

あなたの声も背姿さえももう思い出せないのに、それだけはどうしても忘れられないのです。

七夕の星明かりがぼんやりと、窓の桟に落ちた涙滴を照らす。

牽牛と織女が年に一度たりとも逢えないわたしを嘲笑っていた。
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公開:19/02/10 07:13

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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