4
5

黄昏時の淡い夢に溺れるわたしを、あなたの冷たい指先が揺すり起こす。

目覚めたくないと必死で首を振るわたしに、あなたは強引な仕草で口付ける。

目と目が合った瞬間、きらりと流れた光は走馬灯か何かのようで、知らぬ間にほろりと涙がこぼれる。

嗚呼、もう、どうにもならない。

夢が剥がれ落ちていく。
SF
公開:19/02/08 08:43

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容