大切な鍵

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僕が10歳の時、お母さんから鍵を貰った。
「肌見離さず持っていなさい」という言い付け通りに、12歳になった今もずっと首にぶら下げて持ち歩いている。
けれどこの鍵が何の鍵なのか、僕は知らない。
そんなある日、僕は車に跳ねられた。僕は道路に倒れて、助けが来るのを待っていた。暫くすると、救急車がやって来た。
救急隊員の人は僕に駆け寄ると、首元にぶら下がる鍵を見てほっとため息をつく。
「よかった。この子は持ち歩いていたらしい」
そう言うと、僕の鍵を取って体を俯せにした。
一体何をしているんだろうかと、ぼんやりとした頭で考える。
何やら頭の後ろから、ガチャガチャと奇妙な音がする。ガチャリと、扉を開くような音も。
「駄目だ。配線が切れてる」
ぶすぶすと何かが焼き焦げるような音と、ガソリンの匂い。
何が起きているのかわからなくて、僕はただじっと固まっているるるしかなかkk
「故障だな。修理は無理そうだ」
その他
公開:19/02/07 00:43

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