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僕の前で君はいつも死んでいる
「死んでるよ」と言うと
「死んでるわけないじゃん」と答える
でも死んでいるのは間違いない
だって眼球が落ちるし、頬の肉が腐ってずり落ちる
会う時はいつも死んだばかりで、一緒にいる間に腐食が進んでいく
「死んでると思うけどなあ」
「だから違って」
そんなことを言いながら別れ、次に会った時にはまた新鮮な死体に戻っている
そして腐る
その繰り返しが僕らの逢瀬だ
「死んでるよ」と言うと
「死んでるわけないじゃん」と答える
でも死んでいるのは間違いない
だって眼球が落ちるし、頬の肉が腐ってずり落ちる
会う時はいつも死んだばかりで、一緒にいる間に腐食が進んでいく
「死んでると思うけどなあ」
「だから違って」
そんなことを言いながら別れ、次に会った時にはまた新鮮な死体に戻っている
そして腐る
その繰り返しが僕らの逢瀬だ
ファンタジー
公開:19/02/07 03:55
小説を書いています。
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ツイッター @K_Ichida
使用している写真は全て私自身が撮影したか描いたものです。
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