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昔々、ある所に若い青年が住んでおりました。
ある日、青年が道を歩いていると白い一羽の鳥が罠にかかっています。
心優しい青年は白い鳥を助けてあげる事にしました。
それからしばらく経った頃、青年の家に若い女性が訪ねてきました。
一晩泊めて下さい。道に迷ったのです。
心優しい青年は快く泊めてあげる事にしました。
女性は喜びました。そして、お約束の決まり文句を言いました
私がこの部屋に入っている間、決してこの扉を開けないで下さい。
青年は、「はは~ん。これは鶴の恩返し的なあれだな」と考え、承諾しました
深夜を過ぎた頃、青年の予想通り、部屋の中からギーギーと木が軋む音が聞こえます。
へへへ、これは朝になったら綺麗な反物が出来ているに違いない。
青年は含み笑いが止まりませんでした。
そして、朝になり、青年が部屋をこっそり覗くと家財道具が無くなっていました。
そう、あの女性は鶴ではなく、サギだったのです
公開:19/02/05 16:54
更新:19/02/05 16:55

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