時限爆弾

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「君に爆弾を仕掛けた」
「ええ!?」
「時間が訪れると爆発する。もちろん解除もできない」
「そ、そんな!いつ爆発するの!?」
「60年後。僕と一緒に幸せに暮らしたあとにさ」
「……え、それをプロポーズの言葉にするの?」

彼女へのプロポーズの練習に付き合ってほしいと友人に相談された。
快く承諾したのだが、なぜか突然茶番が繰り広げられたわけだ。
心に残るプロポーズにしたいと言っていたが、もう少し他のやつはなかったのか。

「まぁでも心に残るっていうなら、時限爆弾のアイディアはいいかもね」
「本当か?」
「うん。ちなみに私は中学の頃からあなたが好きだったんだけど、彼女と結婚するのは許せないからこの部屋に時限爆弾を仕掛けたよ」

これで最後まで一緒だねと笑うと「確かに印象に残る!」と彼は笑った。

爆発まであと2分。
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公開:19/02/05 14:25
更新:19/02/05 14:25

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