夢幻

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真昼に陽炎が見せた幻を例えば貴女が知ったなら、貴女は全てを置いてこの手を取って、僕とふたりきりで逃げ出してくれただろうか。

貴女という光を知って汚れた僕の左胸のここら辺は、全てを切り裂いてしまえばいいと悪魔のように囁く。

視線の先の先で、貴女が屈託無く笑う。

僕の胸の内など知りもせず。
恋愛
公開:19/02/05 13:22
更新:19/04/23 09:28

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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