謳い文句に偽りなし

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朝、旦那と子供達を送り出し、洗濯掃除と言った一通りの家事をこなす。
一息つき、リビングで少し休んでいるとチャイムが鳴らされた。
玄関に向かうと、そこにいたのは汚らしい中年のセールスマン親父だ。

「奥さん、突然すみません。今日は是非この商品を見て頂きたくやってきました」
「いりません。帰ってください」
「そんなこと言わないで。ほら、この洗剤、どんな汚れでもあっという間に解かしてしまう優れモノなんですよ。お皿洗いの手間が省けること間違いなしです」
「ウチ食洗器があるのでいらないです」
「お鍋の頑固な汚れにも使えますよ。何なら、今使っても構いません。どうか、どうか使ってみてください」
「しつこいわね!」

私は洗剤をセールマン親父こと汚っさんの手からひったくると、汚っさんにぶっかけてやった。
すると汚っさんは瞬く間にシュワシュワと音を立てて解けてしまった。

「…確かに優れモノね。一本貰うわ」
公開:19/02/05 18:39

魔法動物フィジカルパンダ

元・パンスト和尚。
7月9日、試しにペンネーム変更。気分転換を図る。

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