肉まんの壁

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「ホワイトアウト肉まん! 次はこのタイトルでいきましょう!」
 担当の編集者から電話を受けて、私は了承した。
 お題から話を作ること自体はお決まりのルーチンワークだ。お題から別の単語を連想して、連想した単語から、また別の単語を連想していく。オチがつきそうなところで単語を繋いだら、後はできた話を連載用に原稿用紙一枚まで削って完成だ。
 ところが私の頭はどうかしてしまったらしい。 【ホワイトアウト】と【肉まん】 という単語から、いつも通り別の言葉を連想していく。【湯けむりと若女将のおっぱい】【ブリザードと雪女のおっぱい】【白いカーテンと女子高生のおっぱい】【純白のナース服とおっぱい】。
 【肉まん】が【おっぱい】にしかならない。いっそ書いてしまってR18指定でもしておけば許されるだろうか。いやダメだ、怒られる。
 私は【おっぱい】の壁に直面しつつ、買ってきた二つの肉まんに優しく顔を挟んでいる。
青春
公開:19/02/05 18:04
スクー ホワイトアウト肉まん R18

10101298

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