息が凍るギャグ

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「布団が吹っ飛んだ!」
今どきこんなベタベタな親父ギャグを屈託のない笑顔で堂々と彼女は言い張った。
「アルミ缶の上にあるみかん!」
さも自分が発見したかのように自慢げに言い放つ姿を僕は呆れつつも愛おしく思った。
「トイレに行っといれ!」
一方その頃、地球の裏側は原因不明の異常気象でパニックに陥っていた。突如みるみると気温が下がり、息さえ凍りつく極寒の世界となってしまったのだ。
彼女が口にする寒いギャグがバタフライ効果となり、地球の生命の殆どが死滅してしまう新たな氷河期に突入する事を、我々はまだ知らない・・・。
「下らない洒落はよしなしゃれ!」
SF
公開:19/02/05 00:39
更新:19/02/05 00:43

林 孝光( 東京 )

普段は四コマ漫画を描いたり、イラストを描いて遊んでいます。

ショートショートは中学生の時に筒井康隆先生に出会って衝撃を受けて、星新一先生、藤子F不二雄先生と手を伸ばして読み漁り自分なりに執筆をしていました。

よろしくお願いします❣️

ショートショートの漫画も執筆しています。

漫画ブログ

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