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「凶器が消えた? どういうことだ」
美濃樫《みのがし》の問いに、コグレ警部が答える。
「被害者は胸を刃物のようなもので刺されてるんですが、凶器が見当たらなくて」
コグレは困り果てた顔を見せた。
「何か変わった点は無かったか」
「そういえば、刺し傷のあたりが妙に濡れていました」
「ほう」美濃樫があごをさする。
「何か関係があるんでしょうか?」
「いや、ただ濡れていただけだろう」
美濃樫が玄関のドアを開けた。
一緒に外に出たコグレが、屋根を見上げた。
「あ、美濃樫さん。つららが出来てるよ」
「ほう」
昨晩冷え込んだためか、先の尖ったつららがいくつも垂れ下がっていた。
「つらら……氷。そういうことか!」
美濃樫の大声にコグレが目を白黒させた。
「美濃樫さん、何か閃きましたか?」
「いや、全然。もうさっぱり分からんから飲みに行くか。芋ロック」
みのがし探偵・美濃樫。 迷宮入り100%の男。
美濃樫《みのがし》の問いに、コグレ警部が答える。
「被害者は胸を刃物のようなもので刺されてるんですが、凶器が見当たらなくて」
コグレは困り果てた顔を見せた。
「何か変わった点は無かったか」
「そういえば、刺し傷のあたりが妙に濡れていました」
「ほう」美濃樫があごをさする。
「何か関係があるんでしょうか?」
「いや、ただ濡れていただけだろう」
美濃樫が玄関のドアを開けた。
一緒に外に出たコグレが、屋根を見上げた。
「あ、美濃樫さん。つららが出来てるよ」
「ほう」
昨晩冷え込んだためか、先の尖ったつららがいくつも垂れ下がっていた。
「つらら……氷。そういうことか!」
美濃樫の大声にコグレが目を白黒させた。
「美濃樫さん、何か閃きましたか?」
「いや、全然。もうさっぱり分からんから飲みに行くか。芋ロック」
みのがし探偵・美濃樫。 迷宮入り100%の男。
ミステリー・推理
公開:19/02/04 22:42
おっさんになりましたが、夢は追い続けます
「小説は短く、人生は永く」
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