推理
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刑事の水谷は、顎をさすりながら、三人の容疑者の顔を順番に見た。
相方の新米刑事は、落ち着かない様子で、水谷の側にべったりとついていた。
「どうやって、犯人は被害者を殺害したんですか?」
相方は、犯人を断定出来ていなかった。
「蚊だよ」
水谷は、寡黙な口を開ける。
「蚊?」
突拍子もない声でオウム返しをする。
「そう。犯人は、被害者が人工弁置換術を受けていたのを知っていて、飼育していた細菌入りの蚊をつかい、感染性心内膜炎を故意的に発症させた。それが出来るのは馬淵さん、あんたただ一人だよ」
「どうしてわかった?」
「あんたは、医者でありながら、かつて生物研究学者でもあった。事件を隠蔽させるなんてお手の物だろ」
「そうか・・・」
容疑者の馬淵は高笑いをした。確かに凶器で使用したのは蚊であり、水谷の推理は正しかったが、物的証拠は欠けていた。
勝算は十分である。
相方の新米刑事は、落ち着かない様子で、水谷の側にべったりとついていた。
「どうやって、犯人は被害者を殺害したんですか?」
相方は、犯人を断定出来ていなかった。
「蚊だよ」
水谷は、寡黙な口を開ける。
「蚊?」
突拍子もない声でオウム返しをする。
「そう。犯人は、被害者が人工弁置換術を受けていたのを知っていて、飼育していた細菌入りの蚊をつかい、感染性心内膜炎を故意的に発症させた。それが出来るのは馬淵さん、あんたただ一人だよ」
「どうしてわかった?」
「あんたは、医者でありながら、かつて生物研究学者でもあった。事件を隠蔽させるなんてお手の物だろ」
「そうか・・・」
容疑者の馬淵は高笑いをした。確かに凶器で使用したのは蚊であり、水谷の推理は正しかったが、物的証拠は欠けていた。
勝算は十分である。
ミステリー・推理
公開:19/02/04 21:22
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