北風とチョコレート
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船で漂流すること2週間。水も食料も尽き僕は死を覚悟した。
そんな時だ。北風が甘い香りを運んできた。これは…チョコレートの香りだ!
僕は匂いのする方へと船を走らせた。そこにあったのは世にも珍しい未知の島、チョコレー島だった。
僕が助けを求めると島民は歓迎してくれた。ここの人達はとにかく優しい。僕はその厚意に甘えることにした。
何でもこの島は今、恋愛期だという。道行くカップルは皆、ベタベタと甘く蕩け切った表情をしている。
僕もこの島で出会った女性と恋に落ちた。甘い一時に僕は幸せを感じた。
僕はこの島に残ることを決めた。今は彼女とカカオ農場を営んでいる。
だから父さん、母さん、心配しないでくれ。僕にはビターな社会よりマイルドな島民生活の方が性に合っていたのだ。
もうそっちに戻ることはないけど、たまにこうして手紙を送るよ。
海で遭難した息子から手紙が届いた。チョコレートの香りのする北風の便りだ。
そんな時だ。北風が甘い香りを運んできた。これは…チョコレートの香りだ!
僕は匂いのする方へと船を走らせた。そこにあったのは世にも珍しい未知の島、チョコレー島だった。
僕が助けを求めると島民は歓迎してくれた。ここの人達はとにかく優しい。僕はその厚意に甘えることにした。
何でもこの島は今、恋愛期だという。道行くカップルは皆、ベタベタと甘く蕩け切った表情をしている。
僕もこの島で出会った女性と恋に落ちた。甘い一時に僕は幸せを感じた。
僕はこの島に残ることを決めた。今は彼女とカカオ農場を営んでいる。
だから父さん、母さん、心配しないでくれ。僕にはビターな社会よりマイルドな島民生活の方が性に合っていたのだ。
もうそっちに戻ることはないけど、たまにこうして手紙を送るよ。
海で遭難した息子から手紙が届いた。チョコレートの香りのする北風の便りだ。
公開:19/02/04 19:07
元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。
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