願いをどう使うかはあなた次第

2
5

私はその日、初めて中学の卒業アルバムを開いた。
すると中から毒々しい煙と共に悪魔が現れた。
「お前の願いを何でも一つ叶えてやろう」
突然のことに呆然とする私に悪魔は説明してくれた。
悪魔はこの卒アルに封印され、ここに名前のある160人全員の願いを叶えないといけないらしい。これまで159人の願いを叶え、私が最後の一人だと言う。
そういえば私の同級生達はもれなく何かで成功を収めていた。それは全て悪魔のおかげだったということか。
私は悪魔に願いを言う。
「これまで叶えた159人の願いをすべてキャンセルしてくれ」
悪魔は驚くもそれを叶えてくれた。
翌日、悪魔に願いを叶えてもらった159人が何らかの不祥事により栄光を失った。
これでいい。彼らには苦悩してもらわないと困る。中学の時いじめられていた私のように。
私の店には今日も悩める客がやってくる。
「いらっしゃいませ。いじめ専門法律相談所へようこそ」
公開:19/02/04 18:44

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容