人だから出来ること

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昔々、地上で人間と神様が共に暮らしていた時代がありました。
ある日、悪い神様が大暴れし地上を荒らしました。神々はすぐに悪神討伐に向かいます。
力自慢の神が挑み、負けました。勇気ある神が挑み、負けました。多くの神が挑み、負けました。
誰も悪神を退治できず困っていたところ、人の若者が言いました。
「私が悪神を退治してみせましょう」
神は「脆弱な人間が何を言う」とあしらいます。
数日後。
若者は悪神を退治し、帰ってきました。神は若者にどうやって悪神を倒したと聞きます。
「簡単ですよ。悪神に言ったんです。お前はお前より弱い俺に倒される。何故なら人は弱いから知恵がある。小さいからこそ大きな者に立ち向かえる。そう言ったら悪神、人より弱い存在になるって言って小さくなりました。それを抓んで一飲みです。まさに人の身だから出来たことです」
話を聞いた神は人に飲み込まれることを恐れ、天に神だけの国を作りました。
ファンタジー
公開:19/01/28 18:39

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