初詣いこ?

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「お、お父さん。初詣行こうよ」
そう言う娘の表情はどこかよそよそしかった。

「混んでないか?」
「少ないよ」
娘は目を合わせなかった。

「急がなくても」
「選択を間違えてほしくないのよ」
妻は背中を向けて食器を洗いながら呟いた。

「どういうこと?」
「さ、さっき調べたけど、その人のレベルに応じて対応してもらえるから」
娘は少し慌てていた。

「最近は人をみて神社の対応が変わるの? くだらない。お父さんは運命なんて、自分の力だけで変えるものだと思ってるんだ」
「無理よ」
「無理だよ」
妻達はキッパリ断言した。

「な、なんだよ」
「だから」
妻は振り向いた。


「「発毛でいこうよ!」」


妻と娘は私のカバンからはみ出た毛髪クリニックのパンフレットを指差した。私は育毛にマルを付けていた。

「育毛じゃ、もう無理だから!」

頭皮を見る妻の目は真剣だった。

今年のお願い事は決まった。
青春
公開:19/01/30 08:37
更新:19/01/30 22:27
スクー レベル別初詣

イチフジ( 地球 )

マイペースに書いてきます。
感想いただけると嬉しいです。

100 サクラ

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