冒険者モトキと伝説の箱
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世界の果ての、小さなお話の国を旅する、冒険者モトキ。
300回の旅を終え、LV99+に成長したモトキは、伝説の箱に辿り着きました。
空の魔導書。紅の筆の剣。緑の花冠。これまで手にした宝も、モトキの旅を、豊かで楽しいものにしてくれました。噂に聞く伝説の箱。夢と希望の結晶は、もっと素晴らしいに違いありません。
今、伝説の箱を前に、しかし、冒険者モトキは迷いました。
独りで始めた旅で、モトキは多くの仲間に出会いました。時に共に戦い、救われ、見守られ、旅を続けて来ました。
黄金に輝く伝説の箱は、一人でしか開けません。箱の中に何があるのか?探し求めた箱が、恐ろしいものに思えました。
意を決して開くと、鐘が響きました。
旅の間にもらった仲間の声が、手紙に姿を変え、詰まっていました。
手紙を読み終えたモトキは、LV0に戻っていました。
新たな期待に胸を弾ませ、モトキは再び、冒険の旅へ出発しました。
300回の旅を終え、LV99+に成長したモトキは、伝説の箱に辿り着きました。
空の魔導書。紅の筆の剣。緑の花冠。これまで手にした宝も、モトキの旅を、豊かで楽しいものにしてくれました。噂に聞く伝説の箱。夢と希望の結晶は、もっと素晴らしいに違いありません。
今、伝説の箱を前に、しかし、冒険者モトキは迷いました。
独りで始めた旅で、モトキは多くの仲間に出会いました。時に共に戦い、救われ、見守られ、旅を続けて来ました。
黄金に輝く伝説の箱は、一人でしか開けません。箱の中に何があるのか?探し求めた箱が、恐ろしいものに思えました。
意を決して開くと、鐘が響きました。
旅の間にもらった仲間の声が、手紙に姿を変え、詰まっていました。
手紙を読み終えたモトキは、LV0に戻っていました。
新たな期待に胸を弾ませ、モトキは再び、冒険の旅へ出発しました。
ファンタジー
公開:19/01/30 10:39
更新:19/01/29 22:40
更新:19/01/29 22:40
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創樹(もとき)と申します。
葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書きもどきをしております。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.13執筆&編集
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。
【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞 2022年6月作品集出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞
第二回ひなた短編文学賞 双葉町長賞
いつも本当にありがとうございます!
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