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わたしは押し花作家をしています。ただ他所様の押し花とは少し違って、集めた花をお気に入りの小説に挟んだら、そのページの文字をほのかに花びらに写すのです。
今日は桜の花で作った押し花を、大きなキャンバスに並べて桜並木を描いています。タイトルは『引用文献桜並木』。桜の花を満開に並べると、桜の木一本一本に、ぼんやりと小説の一節が浮かび上がります。
《さくらは、この世のものとは思えない美しさと妖しさをもって、男の姿をさらりと》
この木に浮かんだのは、田丸雅智先生の『さくら隠し』ですね。
《この村の空はこれから未来永劫、桜色であり、常春の村として桜が咲き続けるのだ》
これは洛田二十日先生の、『円い春』の一節です。
《但し偽客(さくら)スタッフ派遣代として、上記正に領収》
あ、これ先月の個展で失くしてたやつ
今日は桜の花で作った押し花を、大きなキャンバスに並べて桜並木を描いています。タイトルは『引用文献桜並木』。桜の花を満開に並べると、桜の木一本一本に、ぼんやりと小説の一節が浮かび上がります。
《さくらは、この世のものとは思えない美しさと妖しさをもって、男の姿をさらりと》
この木に浮かんだのは、田丸雅智先生の『さくら隠し』ですね。
《この村の空はこれから未来永劫、桜色であり、常春の村として桜が咲き続けるのだ》
これは洛田二十日先生の、『円い春』の一節です。
《但し偽客(さくら)スタッフ派遣代として、上記正に領収》
あ、これ先月の個展で失くしてたやつ
その他
公開:19/01/27 19:32
スクー
引用文献桜並木
引用文献:
田丸雅智
『ショートショート千夜一夜』
洛田二十日『ずっと喪』
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