賭け事
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昔、ある長屋に喜平と言う男が住んでいた。
見た目は痩せ細った普通の男性。
職業は近くの川で捕まえた魚や貝を街で売って生計をたてるどこにでもいる魚屋である。
この魚屋の喜平には辞められないものが二つあった。
それは賭け事とお酒である。
そんなある日、越後屋さんから喜平にこんな提案をされた。
「喜平、この店にある酒を全部、一時間のうちに飲み干せたら私の娘をお前にやろうじゃないか」
勿論、賭け事が大好きな喜平は喜んで承諾した。
「越後屋さん、ちょっと心の準備をしてきます」
そう言って喜平は部屋を留守にした。
一時間後
「では、さっそく始めましょう」
グビッ、グビッ
喜平は一時間で店中の酒を飲みほした。
「見事じゃ。娘はお前にやろう。ところで一時間前はどこに行っていたのだ」
「あ~、その事ですか。旦那にいきなり言われて出来るかどうか分からなかったので、試しに向かいの酒屋の酒を全部飲んできたのだ」
見た目は痩せ細った普通の男性。
職業は近くの川で捕まえた魚や貝を街で売って生計をたてるどこにでもいる魚屋である。
この魚屋の喜平には辞められないものが二つあった。
それは賭け事とお酒である。
そんなある日、越後屋さんから喜平にこんな提案をされた。
「喜平、この店にある酒を全部、一時間のうちに飲み干せたら私の娘をお前にやろうじゃないか」
勿論、賭け事が大好きな喜平は喜んで承諾した。
「越後屋さん、ちょっと心の準備をしてきます」
そう言って喜平は部屋を留守にした。
一時間後
「では、さっそく始めましょう」
グビッ、グビッ
喜平は一時間で店中の酒を飲みほした。
「見事じゃ。娘はお前にやろう。ところで一時間前はどこに行っていたのだ」
「あ~、その事ですか。旦那にいきなり言われて出来るかどうか分からなかったので、試しに向かいの酒屋の酒を全部飲んできたのだ」
公開:19/01/25 12:07
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