マカロニ推しとちくわ推し

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あるところに大きなマカロニを茹でている男がいた。昔から夢だったマカロニの穴へ潜ることが遂に実現したのである。
頭からすっぽり被るとこれが実に暖かい。
もちもちの弾力はテンピュールにも劣らずよく寝れそうだ。
男は満足気にマカロニを巻いたまま街を闊歩していると、そこへ同じようにちくわを巻いたちくわ推しの男が現れた。
二人はどちらが優っているか口論になるが三日経っても結論が出ず、二人は山に住む天狗に決めてもらおうと相談に出た。話を聞いた天狗はよし分かったと頷くと、二人ごと一口でぱくりと飲み込んでしまった。食べ物を粗末にしたらバチが当たるという話。
青春
公開:19/01/25 00:14

林 孝光( 東京 )

普段は四コマ漫画を描いたり、イラストを描いて遊んでいます。

ショートショートは中学生の時に筒井康隆先生に出会って衝撃を受けて、星新一先生、藤子F不二雄先生と手を伸ばして読み漁り自分なりに執筆をしていました。

よろしくお願いします❣️

ショートショートの漫画も執筆しています。

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