将来の夢は猫が決めてくれた1
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高校三年生の夏、いよいよ僕にも進路を決めなくてはいけない時期がやって来た。
でも何もやりたいことはないし、好きなことも特にない。
平々凡々と生きてきたゆえの悩みだろう。
課題などの提出物は今まで一度も遅れたことがなかったのに、唯一この進路希望調査表だけは期限を過ぎていた。
「来週までには出しなさい」と先生に言われた。
そんなことを言われても決めれないからしょうがないじゃん、と不満をつぶやきながら家路につく。
僕は一人っ子で、猫を飼っていた。
友達が少ない僕には、いつもその猫と遊ぶのが密かな楽しみだった。アメショーでタマと名づけていた。
「なあ、タマ。俺、将来どうしよ」
何を言っても猫の返事は「にゃあ」としか言わない。僕は可愛くすり寄ってくるタマの頭をなでる。
その猫はうちの障子を猫パンチで破くのが趣味だった。
前は大人しくて破いたりすることはなかったのに、今では特技にすらなっている。
でも何もやりたいことはないし、好きなことも特にない。
平々凡々と生きてきたゆえの悩みだろう。
課題などの提出物は今まで一度も遅れたことがなかったのに、唯一この進路希望調査表だけは期限を過ぎていた。
「来週までには出しなさい」と先生に言われた。
そんなことを言われても決めれないからしょうがないじゃん、と不満をつぶやきながら家路につく。
僕は一人っ子で、猫を飼っていた。
友達が少ない僕には、いつもその猫と遊ぶのが密かな楽しみだった。アメショーでタマと名づけていた。
「なあ、タマ。俺、将来どうしよ」
何を言っても猫の返事は「にゃあ」としか言わない。僕は可愛くすり寄ってくるタマの頭をなでる。
その猫はうちの障子を猫パンチで破くのが趣味だった。
前は大人しくて破いたりすることはなかったのに、今では特技にすらなっている。
その他
公開:19/01/26 18:33
学生やってます。
やっぱり定期的に書かないと全然書かなくなりますね。
まあ気楽に書いていきます。
小説家志望です。よろしくお願いします。
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