野呂ウイルス

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転校生の野呂君は雪を見て大はしゃぎ。前に住んでた所は雪がほとんど降らなかったらしい。私は雪なんて大嫌い。沢山降ったら家を出るのも大変だし、学校まで歩くのも大変なんだからね。
お昼休み。朝から降り出した雪に運動場は真っ白になっていた。野呂君は友達数人と運動場に駆け出して行った。最初は渋々野呂君につきあっていた友達も最後は大騒ぎで、そんな野呂君達をみんなは教室から不思議そうに見ていた。
次の日の昼休み。雪は昨日より積もっていて運動場の野呂君達は元気一杯だ。みんな雪遊びなんて飽き飽きしてたはずなのに、昨日より人数が増えていた。別に羨ましくなんてないけど。
それから雪遊びの人数が雪だるま式に増えていった。野呂君の元気ウイルスはクラス中に感染し、やがて教室に残っているのは私だけになった。別に羨ましくなんか…。
「かまくら作って今夜はお泊りだー!」
「おー!」
もう我慢出来ない。
私も早く行かなきゃ!
青春
公開:19/01/26 17:47
スクー 合宿も視野に入れたノロウイルス

のりてるぴか( ちばけん )

月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。

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