書けないボールペン
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雲のかけらは一つもなく青く晴れ、丘に広がる緑の草木に大の字になって太陽を見上げる。雲がないため風の動きを伝えるのは触覚だけだ。
夢は僕に、このような変わらない光景を見せてきた。ただ僕の横に監視するかのように立つ人がいる。「朝が来た」と伝えるためだけに突っ立ているのだ。
毎度、毎度その監視官に起こされては現実に引き戻される。
また今日も起こされた。
無機質な電子音よりはマシかと呟く。後天的ダメージジーンズを履き、薄っぺらい上着を羽織る。今日も同じ場所へと向かう。なんの変化のも訪れない日々にうんざりする。
「天変地異 起きないかな」
テロだとか殺人のような恐ろしいものではなく、ただちょっとした変化がほしい。
夢は僕に、このような変わらない光景を見せてきた。ただ僕の横に監視するかのように立つ人がいる。「朝が来た」と伝えるためだけに突っ立ているのだ。
毎度、毎度その監視官に起こされては現実に引き戻される。
また今日も起こされた。
無機質な電子音よりはマシかと呟く。後天的ダメージジーンズを履き、薄っぺらい上着を羽織る。今日も同じ場所へと向かう。なんの変化のも訪れない日々にうんざりする。
「天変地異 起きないかな」
テロだとか殺人のような恐ろしいものではなく、ただちょっとした変化がほしい。
その他
公開:19/01/23 15:48
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