子供部屋にある願望

子供部屋は願望の宝庫だ。

「おっ！美味そうなのがウヨウヨいやがる」

つまりオレの食料地、オレは『願望を喰らう』喰らった願望はついでに叶う。まぁバクの親戚みたいなもんだな！ププあいつ人間に見つかって伝承になってやんの！

「さてどいつにするか」

願望どもにも味がある。
よく人間どもは『願いは強く願うと叶う』なんて言ってっけど…大正解！！パフパフ〜！！願望は願いの強さで旨味が雲泥の差だ。なのに奴ら大人と言われる人間はなぜ強く願わない？大抵のやつらは口ではそんな事をぬかしながらどこか諦めが混じる。そんな願望は喰えたもんじゃねぇ。
その点ガキは良い！バカに本気だから

「美味ぇ！！」

「が…小せぇ！！」

味は良い。それはもう抜群に良い。
だが、ガキの願いは続かねぇ
願望は願い続けてはじめて育つ。

「はぁ〜。次行くか」

今夜も思いに耽る午前2時…なんつって。

「おっ！美味そうな匂い」