レッツポジティブ

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クリスマスの日に失恋という絵にかいたような不幸を体験した。
結構ショックだったが、死ぬ以外はかすり傷というではないか。
俺は気を取り直して、街のイルミネーションを離れ新幹線で帰郷。
故郷の友人と共に地元で初詣、煩悩を忘れるため地元の山で初日の出を拝むことにした。
元々登山の経験があった俺は、友人達よりぐんぐんと先に進んだ。
「おい、待てよ」
そう呼び止められて振り向いてからしばらく記憶が飛んだ。
するといつの間にか俺は山頂にたどり着いていた。
仲間がなかなか頂上に辿り着いてくれないことにイライラした。
もう初日が出てしまう。
しびれを切らした俺は仲間を迎えに行くことにした。
友人達の姿が見えたので俺が手を振ると慌てた様子で彼らは悲鳴を上げながら山を駆け下りた。
何年も待たせておいてそれは無いだろう、お前ら。
ホラー
公開:19/01/22 17:27

よもつひらさか( 山の中の森 )

短編小説を主に書いています。
収録作品
「五分後に驚愕のどんでん返し」ー記憶喪失ー(河出書房新社)
「ためしに怪談聞いたら、やっぱり幽霊いるし怖すぎた。」ー探し物ー(竹書房)
「千人怪談」-さよちゃん-見られている-(二作品) (竹書房)
「5分後に緊迫のラスト」-マリッジブルー(河出書房新社)
書店、Amazonにて発売中
「エブリスタ」投稿しています。
第10回ノベリスタ大賞 最優秀賞受賞「ヤマモトヒロシ」
「怖話」にて怖い話を投稿しています。
 

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