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第二外国語の選択に迷っていて、「ドイツ語なら少しは教えてあげられるわよ」と母に言われたのは昨日の事。
日曜日の朝、リビングにはカレーの香りが漂っていた。
「ドイツのカレーヴルストよ」
ソーセージにトマトソースとカレーパウダー。街角屋台の定番だ。どうしても母は私にドイツ語を選ばせたいらしい。
お昼はインドカレーだった。ひよこ豆とチキンと香辛料。確かに美味しい。母は香辛料の魔術師だ。でも部屋中がカレー臭い。
「またカレーなの?」
「夜は中華にしよっか」
料理好きな母の言葉に頷く。ぐうたらしてる私には否定する権利はない。
夜になってもリビングにはカレーの香りが漂っていた。
「麻婆豆腐カレーよ」
まさかの三食カレー。でもこれも美味い。
「どれが美味しかった?」
そこで突然母の真意に気がついた。
「そんなので決めていいの?」
「第二外国語なんて興味がある国を選べばいいのよ」
母を尊敬した瞬間だった。
日曜日の朝、リビングにはカレーの香りが漂っていた。
「ドイツのカレーヴルストよ」
ソーセージにトマトソースとカレーパウダー。街角屋台の定番だ。どうしても母は私にドイツ語を選ばせたいらしい。
お昼はインドカレーだった。ひよこ豆とチキンと香辛料。確かに美味しい。母は香辛料の魔術師だ。でも部屋中がカレー臭い。
「またカレーなの?」
「夜は中華にしよっか」
料理好きな母の言葉に頷く。ぐうたらしてる私には否定する権利はない。
夜になってもリビングにはカレーの香りが漂っていた。
「麻婆豆腐カレーよ」
まさかの三食カレー。でもこれも美味い。
「どれが美味しかった?」
そこで突然母の真意に気がついた。
「そんなので決めていいの?」
「第二外国語なんて興味がある国を選べばいいのよ」
母を尊敬した瞬間だった。
その他
公開:19/01/22 08:36
更新:19/01/22 12:17
更新:19/01/22 12:17
スクー
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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