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孫と一緒に庭で焚き火をしていました。その日は北風のびょおびょおと強い日で、外の坂道を、空き缶がカラカラ上っていくのが見えました。
焚き火の中の芋が焼けるのを待っていると、カランカラン、カランカラン、と音が聞こえてきました。また何かが坂を転がっているのだろうと思っていると、その音はどんどん大きくなって、消防車の警鐘だとわかりました。
大丈夫、消火用の水もバケツいっぱいに二つ用意してある。と思ってふと玄関先に目をやると、一頭の牛と目が合いました。
〝モオオオオオオオカランカランカラン!〟
牛は咆哮と共にカウベルを激しく振って鳴らすと、焚き火に向かってものすごい勢いで放乳しました。
消火を終えると、牛は満足そうに帰っていきました。
「ふふ、迷惑なやつだ。戻っておいで」
魔女が牛の鼻輪を優しく撫でると、鼻輪はきらきらと消えてしまい、魔女の左瞼にアイリッドピアスが現れた。
焚き火の中の芋が焼けるのを待っていると、カランカラン、カランカラン、と音が聞こえてきました。また何かが坂を転がっているのだろうと思っていると、その音はどんどん大きくなって、消防車の警鐘だとわかりました。
大丈夫、消火用の水もバケツいっぱいに二つ用意してある。と思ってふと玄関先に目をやると、一頭の牛と目が合いました。
〝モオオオオオオオカランカランカラン!〟
牛は咆哮と共にカウベルを激しく振って鳴らすと、焚き火に向かってものすごい勢いで放乳しました。
消火を終えると、牛は満足そうに帰っていきました。
「ふふ、迷惑なやつだ。戻っておいで」
魔女が牛の鼻輪を優しく撫でると、鼻輪はきらきらと消えてしまい、魔女の左瞼にアイリッドピアスが現れた。
ファンタジー
公開:19/01/19 22:34
十二支の幹事確認
連作
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