親友の秘密

14
10

親友の佳彦と街を歩いていると、お洒落なマダムに声を掛けられた。
「最近ご無沙汰だから溜まっちゃって。又お家に行ってもいい?」
「いいですよ」
驚く僕を横目に、佳彦は涼やかに微笑んだ。マダムに手を振って別れると僕は佳彦に詰め寄った。
「どういう事だよ?」
いや、熟女好きなら、こんなイケメンに彼女がいないのも頷ける。
「気になるなら、これからウチくる?」

佳彦の家は豪邸だった。
「一人暮らしなんだ。亡くなった祖父が演歌歌手で、地下に完全防音のスタジオがあってさ。さっきのマダムはカラオケ好きで、このスタジオを使わせてくれって頼まれるんだ」
地下のスタジオに入る扉は分厚く、完全防音というのも頷けた。
なるほど、そうだったのか。
「でも、ここなら中で何やってもバレないだろ?」
冗談めかしてそう言うと、佳彦が「そうだね」と笑って、ガチャリと扉をロックした。
「でも熟女には興味無いんだ」
「……え?」
恋愛
公開:19/01/18 21:38
スクー 近所の奥様も来る一人暮らし アッー!

のりてるぴか( ちばけん )

月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容