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いつでも、妙なモノを考え出すのが好きな2人が、喫茶店「箱庭」で話している。
「これが『自動認識アプリ・かすみ』ですか?」
ハマヤの次郎くんが聞く。うなずくのは、K大学の押上博士だ。
「そうじゃ。君は、顔認識アプリ『SNOW』を知ってるだろう? わしのこの『かすみ』は、自動でその機能が働くのじゃ」
「自動で?」
「そう。写真を撮る人の“脳波”を感知し、瞬時に画面を“盛れる”のだ」
感心する彼に、博士はヘッドホンのような機械を渡して、スマホにつないだ。
「では、試してみなさい」
そこで彼は、博士の顔を撮影してみた。すると...。
実際の薄い髪の毛よりも、ずっとフサフサの髪をした博士が写っていた!
博士はそれを見て言った。「おや、君は、私の薄毛を気にしてくれてたのか。有難う」
次郎くんは、苦笑いした。「素晴らしいです、博士。でもこれ、ある種、“本音バレバレ・アプリ”に、なっちゃいますね!」
「これが『自動認識アプリ・かすみ』ですか?」
ハマヤの次郎くんが聞く。うなずくのは、K大学の押上博士だ。
「そうじゃ。君は、顔認識アプリ『SNOW』を知ってるだろう? わしのこの『かすみ』は、自動でその機能が働くのじゃ」
「自動で?」
「そう。写真を撮る人の“脳波”を感知し、瞬時に画面を“盛れる”のだ」
感心する彼に、博士はヘッドホンのような機械を渡して、スマホにつないだ。
「では、試してみなさい」
そこで彼は、博士の顔を撮影してみた。すると...。
実際の薄い髪の毛よりも、ずっとフサフサの髪をした博士が写っていた!
博士はそれを見て言った。「おや、君は、私の薄毛を気にしてくれてたのか。有難う」
次郎くんは、苦笑いした。「素晴らしいです、博士。でもこれ、ある種、“本音バレバレ・アプリ”に、なっちゃいますね!」
ファンタジー
公開:19/01/20 13:06
喫茶店
ハマヤ
押上博士
雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。
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