スクープを狙った男
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「最近、いいスクープ撮れてないだろう?」
立ち飲みでやけ酒をあおっていると、知らない男に話しかけられた。
「なんで俺が週刊誌の記者だと分かった」
「まあな」
男はバッグから小さな瓶を取り出した。
「身体が小さくなる薬だ」
「そんなの信じられるか!」
「相手に気づかれずに写真が撮れるんだ。欲しいだろう?」
今、噂になっているMとTの交際現場が撮れれば......。そう思って薬を買った。
Mのマンションへやって来た。顔馴染みの記者達が愚痴っている。
「ガードが固いんだよな〜」
瓶を取り出し、一気に飲む。アリ並みに小さくなった俺はオートロックをすり抜けて、部屋のドアの下をくぐる。後は帰ってくるのを待つだけだ。
ドアが開いた。Mの横にはTの姿があった。
やった! これは大きな記事になるぞ。
そう思った時、頭の上に黒い影が現れた。
「グチャッ」
革靴が俺を踏みつぶした。
立ち飲みでやけ酒をあおっていると、知らない男に話しかけられた。
「なんで俺が週刊誌の記者だと分かった」
「まあな」
男はバッグから小さな瓶を取り出した。
「身体が小さくなる薬だ」
「そんなの信じられるか!」
「相手に気づかれずに写真が撮れるんだ。欲しいだろう?」
今、噂になっているMとTの交際現場が撮れれば......。そう思って薬を買った。
Mのマンションへやって来た。顔馴染みの記者達が愚痴っている。
「ガードが固いんだよな〜」
瓶を取り出し、一気に飲む。アリ並みに小さくなった俺はオートロックをすり抜けて、部屋のドアの下をくぐる。後は帰ってくるのを待つだけだ。
ドアが開いた。Mの横にはTの姿があった。
やった! これは大きな記事になるぞ。
そう思った時、頭の上に黒い影が現れた。
「グチャッ」
革靴が俺を踏みつぶした。
その他
公開:19/01/17 16:19
更新:19/01/17 16:35
更新:19/01/17 16:35
短い物書き。
皆さんの「面白かったよ!」が何よりも励みになります。誰かの心に届く作品を書いていきたいです。
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