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陸上でインターハイに出場してからというもの、ファンと名乗る人たちが増え練習が終わり校門をくぐるのを何人かが待ち受けるようになった。
今日も後輩や同級生に紛れて、他校の生徒やその保護者、ネットで調べてやってきたおじさんおばさん等がいる。

ファンの存在は有り難い。
益々頑張ろうという力を与えてくれる。

その一人一人と丁寧に握手をし、時にはサインや写真撮影にも応じる。
ただし絶対に後をつけないでとお願いしているので、別れを告げるとそれ以上追いかけてくるファンはいない。

今日も彼女との待ち合わせは数100メートル先にあるコンビニだ。
僕はコンビニに到着すると真っ先に手を洗う。
もし石鹸がなくても15秒以上洗うと、雑菌は大抵落ちるとTVで知ってからは必ず数を数える。

手洗いを終えると本を読みながら待ってる彼女とやっと目を交わす。
彼女も直ぐに手を洗いに向かい、僕たちは純粋な手と手を繋ぎあう。
青春
公開:19/01/17 08:00
更新:19/01/19 02:05

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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