奇妙な女

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喫茶店
斜め向かいの席にいる奇妙な女を見ている

女は珈琲に角砂糖を4つ入れ、混ぜずに飲む
半分くらい残し、さらに砂糖を入れる
そしてジャケットを頭から被り、何度かキョロキョロして戻す
不審すぎる

ときおり紙ナプキンで鼻をかみ、開いて頷く
それを鞄にしまい「またやってしまった」と呟き頭を抱えこむ

パソコンをパカパカ開き、それに合わせて口もパクパクする

靴下を脱いで足の皮を剥き、机の上に並べる
スマホでその写真を撮る
気持ちが悪すぎる

何か意図があるのだろうか?
暗号?
誰かへのサイン?
いやそんなわけない
こんな不気味な奴に仲間などいるまい


観察していると不幸にも女と目が合った
彼女は席を立ち、私の方へ近づいて来た
いやだ
来ないでくれ
目を逸らしたが時すでに遅し
女は私の耳元でこう囁いたのである

「あなたの真似をしているのよ」

私は激甘コーヒーを飲み干し、レジに向かった
ミステリー・推理
公開:19/01/16 23:13
更新:19/01/18 01:24

西木( Tokyo/Tokushima )

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