雨晒し
0
4
僕とミケが出会ったのは、三年前の雨台風の日でした。
ザァー・・・
外では雨台風が吹いていた。
「バイト・・・長かったな」
雨合羽を着た僕は、居酒屋の仕事を終え、自転車を押しながら一人帰路に就いていた。
東京に向かう車の水しぶきが膝にかかる・・・
僕は公園を横に突っ切り、家に帰る時間を短縮することにした。
子供の頃によく遊んだ滑り台やジャングルジムが雨ざらしになっていた。
その下で、なにやら、ダンボールの箱の中から、ニャーと鳴く子猫の声がした。
その場に自転車をとめる。
僕がダンボールの中を覗き込むと、黒の子猫が後ろ足で首をかいていた。
「お前、一人なのか?」
僕の呼びかけに猫は返事をした。
「そうか」
僕はダンボールから子猫を出し、抱きかかえた。
「寒いか?」
子猫は、身体をブルブルと震わせ、付着した水を払った。
「一緒に帰ろう」
ザァー・・・
外では雨台風が吹いていた。
「バイト・・・長かったな」
雨合羽を着た僕は、居酒屋の仕事を終え、自転車を押しながら一人帰路に就いていた。
東京に向かう車の水しぶきが膝にかかる・・・
僕は公園を横に突っ切り、家に帰る時間を短縮することにした。
子供の頃によく遊んだ滑り台やジャングルジムが雨ざらしになっていた。
その下で、なにやら、ダンボールの箱の中から、ニャーと鳴く子猫の声がした。
その場に自転車をとめる。
僕がダンボールの中を覗き込むと、黒の子猫が後ろ足で首をかいていた。
「お前、一人なのか?」
僕の呼びかけに猫は返事をした。
「そうか」
僕はダンボールから子猫を出し、抱きかかえた。
「寒いか?」
子猫は、身体をブルブルと震わせ、付着した水を払った。
「一緒に帰ろう」
その他
公開:19/01/16 20:54
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます