ギター
            0
          
          
             3
          
                                「俺さ・・・バンド、やめようと思っているんだよね。俺らみたいなアマチュアバンドがうれるわけないっしょ」
楽屋裏で、裕也と知己は喧嘩をしていた。
「そもそもさ、俺はバンドを遊びでやっていきたいんだよ。何、知己は張り切っちゃっているの。夢を追いかけている自分がかっけーとか思っているんじゃねの」
裕也は知己の胸ぐらをつかむ。
知己は胸ぐらを掴みかえし、壁に押しつけた。
「夢をみちゃいけねーのかよ。俺達はちっともかっこよくねーよ。でも、こうして生きていかなきゃ、バンド続けていかなきゃ、くさんだよ。裕也が現実を見たいのはわかるけど、俺はわかんねーよ。ざけんなよ。ざけんなよ。くそやろう」
知己は裕也に捨て台詞のように吐いた。
裕也はひっかき傷のある顔を横に背けた。
「俺達も現実をみなきゃ、だめなんだよ」
床に置いたギターケースを持ち上げることが出来なかった。
    楽屋裏で、裕也と知己は喧嘩をしていた。
「そもそもさ、俺はバンドを遊びでやっていきたいんだよ。何、知己は張り切っちゃっているの。夢を追いかけている自分がかっけーとか思っているんじゃねの」
裕也は知己の胸ぐらをつかむ。
知己は胸ぐらを掴みかえし、壁に押しつけた。
「夢をみちゃいけねーのかよ。俺達はちっともかっこよくねーよ。でも、こうして生きていかなきゃ、バンド続けていかなきゃ、くさんだよ。裕也が現実を見たいのはわかるけど、俺はわかんねーよ。ざけんなよ。ざけんなよ。くそやろう」
知己は裕也に捨て台詞のように吐いた。
裕也はひっかき傷のある顔を横に背けた。
「俺達も現実をみなきゃ、だめなんだよ」
床に置いたギターケースを持ち上げることが出来なかった。
        青春
      
      公開:19/01/17 22:34      
    
 
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます