この色、何色？

『裁判長！被告人は深く反省しております！どうか減刑をお願いします！』
「被告人、それは本当ですか？」
［はい…酒を飲んで車を運転し、その上煽り運転をして人を殺してしまった…俺はこの先、一生罪を償うために生きると誓います…遺族の方、本当に申し訳ありません…］
「では被告人、これを見てください」
［？何ですかそれは？］
「これ、何色に見えますか？」
［何色って、無地じゃないですか。白か透明とでも言えばいいんですか？］
「被告人の減刑を棄却します」
『待って下さい裁判長！なぜですか？』
「これは反省の色と言って、本当に反省をしている人に見える色です。それが見えないということは被告人は反省をしていません」
［ああ、すみません。よく見たら赤色ですね。いや、黄色かな？青にも見える…すみません。目が悪くて…］
「どれも違います。反省の色が見えない上に嘘までつく。被告人にあと１０年の求刑を言い渡す！」